DIAMOND Online(オガトレ:理学療法士、ストレッチ系YouTuber)

2020.9.21

体の硬さを侮ってはいけません。体が硬いことで生じる体のトラブルは少なくないのです。肩コリや腰痛の原因となったり、ケガをしやすくなったりしてしまうだけでなく、疲れやすくもなりますし、痩せにくい体質となり太りやすくさえなってしまいます。では、どうしたら体を柔らかくすることができるのか。
そんな疑問に答えてくれるのが、チャンネル登録数50万人を突破した大人気ストレッチ系YouTuberで、理学療法士として病院等でのさまざまな症状のリハビリに従事した経験をもつオガトレ氏。彼の初めての著書であり、どんなに体の硬い人でも絶対に柔らかくなるストレッチを教える『オガトレの超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ』から一部抜粋、再構成してお送りします。

開脚ベターっ、への第一歩。股関節とももの硬さをチェックしてみよう

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オガトレ
理学療法士。ストレッチ系YouTuber
宮城県生まれ。専門学校卒業後、理学療法士の資格を取得し、6年間、公立の急性期病院にて、脳外科、整形外科、呼吸器、がん、スポーツ外来のリハビリに従事。その傍らトレーナーとしてインターハイや国民体育大会へ同行した。その後、訪問リハビリ、フィットネスジムの責任者を経て、現在はYouTuberとして活動している。
「体が硬くて困っている人をゼロにしたい」を信念に動画を配信しているYouTubeでのチャンネル登録者数は開始後1年で30万人を突破し、今も日々伸び続けている。
twitter @ogaryu___
撮影:大沼英樹

 

 開脚ベターっ、に憧れたことはありませんか?

 第1回で、開脚姿勢による股関節の硬さレベルのチェックをご紹介しましたが、開脚ができるようになるには、股関節だけでなく、太ももの筋肉(ハムストリングス)の柔らかさも必要です。

『オガトレの超・超・超かたい体が柔らかくなる30秒ストレッチ』では、体の硬さのレベルを「超硬い」「超・超硬い」「超・超・超硬い」の3段階に分けて説明しています。

 今回は、あなたの股関節やももといった下半身の硬さのレベルを客観的に調べてみましょう。

 これは、「長座」という姿勢をとることでチェックすることができます。

 足を伸ばして座るだけなのですが、簡単そうに見えて、意外とできない人も多いこの長座姿勢は、小さい頃に学校で行われる体力テストでやったことがある人もいることでしょう。

 この長座姿勢は、ストレッチのスタート姿勢としてよく使われるものです。

 けれど、僕自身がもともと体が硬かったのでよくわかるのですが、本当に体が硬い人にとっては、

「ストレッチしようと思っても、『まず長座で座ってください』と言われても、その長座自体ができないんですよね……」

 ということがよくあります。

 今でこそ、開脚ベターっもできるようになった僕ですが、もともとはめちゃくちゃ体が硬かったんです。

 立ったまま床に手なんかつかないし、長座では座れない。

 開脚したら足がつるし、イスに座ったら猫背になっていました。

 けれど、ストレッチを毎日するようになってから、開脚180度もできるようになり、姿勢もよくなりました。

 そんな僕だから、本当に体が硬い人の気持ちがよくわかるのです。

 この長座によるチェックで、おおまかな股関節と太ももの硬さがわかります。

 理想は、つま先に手が届くことです。

 理想的な長座姿勢ができるようになると、慢性的な腰痛が改善されたり、ぎっくり腰や肉離れの予防にもなります。

 では、早速やってみましょう。

手を伸ばして座れますか?

 長座による硬さチェックは次のように行います。

1)床に座って、前に脚を伸ばします。

2)両手をつま先に向かって伸ばします。

 このとき、ひざはしっかり伸ばしておいてください。

 また、手を伸ばす際に、勢いや反動をつけないようにしましょう。

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1.床に座り、前に脚を伸ばす。

2.両手をつま先に向かって伸ばす。
【注意!】ひざはしっかり伸ばしておく。手を伸ばす時に勢いや反動はつけない。


●両手が足首にまで届くならば…
 あなたの股関節とももは「超硬い」レベルです。

●なんとか座れるというならば…
 あなたの股関節とももは「超・超硬い」レベルです。

●手を体や床につけなければ、そもそも座ることができないというならば…
 あなたの股関節とももは「超・超・超硬い」レベルです。

 自分の股関節とももの硬さレベルを理解した後は、それぞれのレベルに合わせて用意されたストレッチをおこなうことで効率よく柔らかくすることができます。

 ストレッチの効果を最大化するには、順番が重要です。大きくて表面にある筋肉から、小さくて深いところにある筋肉へと順にストレッチしていきましょう。

 なぜなら、筋肉によってストレッチのしやすさが違うからです。

 大きい筋肉はストレッチしやすく、小さい筋肉ほどストレッチしにくい傾向があります。さらに小さい筋肉ほど深いところにあるので、より伸ばしにくくなります。

 体が硬い人はストレッチしやすい大きい筋肉も硬くなっているので、その状態で奥にある小さい筋肉からストレッチしても、うまく伸ばせず、効果も得られません。

 硬さレベルごとのストレッチを、大きい筋肉から小さい筋肉へ、というストレッチの順番に従って行うだけで、効果的に柔軟性を得ることができます。

 次回は、今回の長座チェックで、手はつま先に届かないが、なんとか座ることだけはできる……という「超・超硬い」レベルの人におこなってほしいストレッチを紹介します。

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